音楽家の手の痛みというと、すぐに腱鞘炎を思い浮かべる人が多いと思いますが、腱鞘炎が原因になるのは下の表のように、全体の三分の一ほどでしかありません。
この表で明らかなのは、腱鞘炎、筋肉痛、付着部炎の3つだけで、音楽家の手の痛み全体の70%を占めていることです。つまり音楽家の手の故障の大部分は、弾きすぎにより筋肉や腱にストレスが加わることによるものなのです。
したがって、筋肉をどういたわるかが痛んだ際のケアや予防に重要になってきます。
これは医師が口頭で指導するよりも、理学療法士が患者様に筋肉を使わせながら体で会得させるほうが、はるかに効果的です。
腱鞘炎 | 30% |
付着部炎 | 25% |
筋肉痛 | 15% |
神経障害 | 15% |
関節痛 | 10% |
首・肩痛ほか | 5% |